痛風に関する7の誤解 その2

誤解4.すぐに尿酸を正常値まで下げれば良い

 

痛風治療を始めると、患者は高くなった尿酸値を早く下げたいと焦りますが、尿酸値が急激に低下するとかえって痛風の急性症状が強く出ます。

 

これは関節やその周囲組織に溜まった不溶性の尿酸の結晶がはがれ落ち、急性炎症を引き起こすためです。

 

このような症状のある時は治療を中断し炎症発作が落ち着いてから、少しずつ尿酸を下げる薬の量を増やします。

 

誤解5.急性症状時は抗生剤を服用する

 

痛風の急性発作は関節の腫れや痛みを伴うため、患者は細菌感染によるものと誤解し抗生剤で消炎措置をしようとしますが、抗生剤は尿酸の代謝不良に効果はありません。

 

一般的に急性症状の緩和には非ステロイド系の抗炎症剤が用いられます。その後、炎症発作が治るのを待って、尿酸の代謝をコントロールする薬で体内の代謝バランスを回復させます。

 

誤解6.食べなければ痛風にならない

 

痛風はプリン体の過剰摂取により起こります。しかし空腹状態であれば尿酸値が下がり痛風が改善するわけではありません。ヒトの体は飢餓状態に陥ると体内の有機酸(乳酸、遊離脂肪酸など)が増加します。

 

これら有機酸は尿細管における尿酸の代謝を抑制し尿酸の排出量を低下させるため、あまりに食べない状態が続くとかえって尿酸値が上昇します。

 

誤解7.無症状であれば治療しなくてよい

 

痛風患者のうち高血圧を併発しているのが58.8%、糖尿病は22.1%、高脂血症が75.5%、冠状血管疾患が15.6%で、脳梗塞で亡くなる人は2.1%です。痛風は様々な合併症のリスクをはらんでいるため、治療で治し切ることが大切です。